「格安スマホに乗り換えたいけど、手続きが難しそう」「電話番号は変わってしまうの?」そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。実は、格安スマホへの乗り換えは、手順さえ分かっていれば誰でも簡単にできるものなのです。
この記事では、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から格安スマホへ乗り換える具体的な手順を、初心者の方にも分かりやすく解説します。乗り換えにかかる期間や費用、注意点まで網羅的に紹介していきますので、これから乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。
乗り換え前に知っておきたい基礎知識
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)とは
格安スマホへ乗り換える際、現在使っている電話番号をそのまま使い続けたい方がほとんどでしょう。そのために利用するのが「MNP」という制度です。MNPを利用すれば、キャリアを変えても電話番号はそのまま引き継げます。
ただし、メールアドレス(キャリアメール)は基本的に引き継げないため、事前にGmailやYahoo!メールなどのフリーメールに切り替えておくことをおすすめします。
乗り換えにかかる期間
格安スマホへの乗り換えは、申し込みからおおよそ3日〜1週間程度で完了します。SIMカードが郵送で届くまでに数日かかるためです。最近では「eSIM」というデジタル方式のSIMを採用している事業者もあり、こちらなら最短即日で開通できる場合があります。
乗り換えにかかる費用
乗り換えにかかる主な費用は以下の通りです。
- MNP転出手数料:原則無料(2021年4月以降)
- 契約事務手数料:3,300円程度(キャンペーンで無料の場合あり)
- SIMカード発行手数料:400円〜500円程度
- 解約金:契約期間内の場合発生する場合あり(多くは無料化)
以前は10,000円近くの費用がかかっていましたが、現在では数千円程度で乗り換えできるようになっています。
乗り換え準備:5つのステップ
ステップ1:現在の契約状況を確認する
まずは、現在のキャリア契約の状況を確認しましょう。チェックすべき項目は以下の通りです。
- 契約プランと月額料金
- 契約期間と更新月
- 端末の支払い残高
- 加入しているオプションサービス
- ポイントの残高
特に端末の分割払いが残っている場合は、乗り換え後も支払いが続くことになります。一括での清算も可能ですが、月額料金の安さで分割を続けるのも選択肢の一つです。
ステップ2:SIMロック解除を行う
現在使っている端末をそのまま格安スマホで使いたい場合、「SIMロック解除」が必要なケースがあります。SIMロックとは、特定のキャリアでしか使えないように制限する仕組みのことです。
2021年10月以降に発売された端末は、原則としてSIMロックがかかっていないため、この手続きは不要です。それ以前の端末を使っている方は、各キャリアのマイページから無料でSIMロック解除手続きができます。
【SIMロック解除の手続き先】
- ドコモ:My docomo
- au:My au
- ソフトバンク:My SoftBank
店頭でも手続き可能ですが、3,300円程度の手数料がかかるので、オンラインでの手続きがおすすめです。
ステップ3:データのバックアップを取る
万が一に備えて、スマートフォンのデータをバックアップしておきましょう。連絡帳・写真・動画・LINEのトーク履歴など、大切なデータが消えてしまうと困ります。
iPhoneユーザーはiCloudへ、AndroidユーザーはGoogleアカウントへバックアップを取るのが基本です。LINEは別途、専用のバックアップ手順が必要なので、忘れずに行いましょう。
ステップ4:乗り換え先の格安スマホを決める
事前に乗り換え先のサービスを比較検討しておきます。前回の記事でも紹介した通り、以下のポイントを基準に選びましょう。
- 月額料金とデータ容量のバランス
- 通信速度
- 通話オプション
- サポート体制
- キャンペーン内容
申し込みに必要な書類(本人確認書類・クレジットカードまたは銀行口座情報)も準備しておくとスムーズです。
ステップ5:MNP予約番号を取得する
乗り換え先が決まったら、現在のキャリアから「MNP予約番号」を取得します。この番号は、新しい事業者に申し込む際に必要となる10桁の数字です。
【MNP予約番号の取得方法】
- ドコモ:My docomoまたは電話(151)
- au:My auまたは電話(0077-75470)
- ソフトバンク:My SoftBankまたは電話(*5533)
オンラインでの手続きが24時間可能で、最も簡単です。電話の場合は、引き止めの案内を受けることがありますが、乗り換えの意思を伝えれば発行してもらえます。
【重要】MNP予約番号には15日間の有効期限があります。発行後は速やかに新しい事業者へ申し込みましょう。多くの格安スマホでは「有効期限が10日以上残っていること」が申し込み条件になっています。
申し込みから利用開始までの手順
手順1:オンラインで申し込む
格安スマホ事業者の公式サイトから申し込みを行います。入力する主な項目は以下の通りです。
- 氏名・住所・生年月日などの基本情報
- 希望のプランとオプション
- MNP予約番号と現在の電話番号
- 本人確認書類のアップロード(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- 支払い方法(クレジットカードまたは口座振替)
手続き自体は10〜20分程度で完了します。本人確認書類は鮮明に撮影し、文字がはっきり読み取れるようにしましょう。不鮮明だと審査に時間がかかったり、再提出を求められたりします。
手順2:SIMカードの到着を待つ
申し込みから2〜5日程度で、SIMカードが自宅に郵送されてきます。受け取りには本人確認が必要な場合もあるので、配達状況をチェックしておきましょう。
eSIMを選んだ場合は、メールでQRコードが送られてくるため、即日開通も可能です。
手順3:MNPの開通手続きを行う
SIMカードが届いたら、いよいよ開通手続きに進みます。多くの場合、事業者のマイページや電話で「開通手続き」を行うと、これまで使っていた回線が自動的に解約され、新しい回線が使えるようになります。
開通手続きには30分〜2時間程度かかることが多いので、時間に余裕を持って行いましょう。手続き中は電話やデータ通信が使えなくなる時間帯があるため、Wi-Fi環境がある場所で行うのがおすすめです。
手順4:SIMカードを端末に挿入する
開通手続きが完了したら、新しいSIMカードを端末に挿入します。SIMカードのサイズには「標準SIM」「micro SIM」「nano SIM」の3種類がありますが、最近の端末はほぼnano SIMが主流です。
SIMピン(端末購入時に付属している小さな金属ピン)を使ってSIMトレイを取り出し、新しいSIMをセットして元に戻します。クリップなどで代用することもできますが、専用のピンを使ったほうが安全です。
手順5:APN設定を行う
SIMカードを挿入したら、最後に「APN設定」を行います。これは、新しい通信事業者のインターネットに接続するための設定です。
【iPhoneの場合】 事業者から提供される「構成プロファイル」をSafariからダウンロードし、設定アプリでインストールします。
【Androidの場合】 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名(APN)」から、事業者指定の情報を入力します。
最近の機種では、SIMを挿入するだけで自動的に設定が完了するケースも増えています。設定方法に不安がある方は、事業者の公式サイトに詳しい手順が掲載されているので、そちらを参考にしてください。
乗り換え時の注意点
キャリアメールが使えなくなる
「@docomo.ne.jp」「@au.com」「@softbank.ne.jp」といったキャリアメールは、原則として使えなくなります。月額数百円で持ち運びできるサービスもありますが、この機会にGmailなどのフリーメールに切り替えるのが一般的です。
各種サービスにキャリアメールで登録している場合は、事前に登録メールアドレスを変更しておきましょう。
LINEのID検索や年齢認証
LINEを使用している方は、年齢認証ができないと「ID検索」が使えなくなる場合があります。これは、格安スマホの一部事業者がLINEの年齢認証に対応していないためです。LINEモバイルやLINEMOなど、対応している事業者もあります。
一部の決済サービス
キャリア決済(毎月の通信料と一緒に支払うサービス)は、乗り換えと同時に使えなくなります。Google PlayやApp Storeでの支払い方法を、クレジットカードや別の方法に変更しておきましょう。
まとめ
大手キャリアから格安スマホへの乗り換えは、慣れない方にとっては少し手間に感じるかもしれませんが、手順自体はシンプルです。トータルで2〜3時間程度の作業で、毎月数千円の通信費を削減できると考えれば、決して大きな労力ではないはずです。
不安な方は、店舗を持つUQモバイルやワイモバイル、イオンモバイルなどに相談しながら進めるのもおすすめです。この記事を参考に、ぜひスムーズな乗り換えを実現してみてください。

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